Christmas st the Beach

テキサスです。クリスマスはBrazoria National Wildlife Refugeで過ごしました。皆さんは、それぞれどんなクリスマスを過ごされましたか。今年の私たちのクリスマスは例年とは全く違ったものになりました。スイスに嫁いでからは、毎年主人の実家で家族みんなでクリスマスを祝うのが恒例でした。毎年きまってフォンデュシノワーズ。お馴染みのクリスマスツリーにプレゼント交換。今年も主人の実家ではいつものクリスマスをしているみたいで元気そうな写真を送ってくれました。クリスマスはヒューストンに行こうかなとも考えましたが、ショップや美術館、NASAのジョンソン宇宙センター内にあるスペースセンターなど閉館のところばかりだったので取り止めにして、またメキシコ湾にきました。前回のところもそうでしたが、この辺りではビーチ沿いでフリーキャンプ可の場所が多数あります。場所を決めて散歩に出ると翼の折れたペリカンを見つけました。何台か車が横を通り過ぎてもほとんど動かず、たまにペタペタと水際を歩くだけ。キャンピングカーに戻り、野生動物保護のサイトをグーグル。どこの保護センターがここのビーチの管轄か記されておらず、テキサスでいつくかあるうちのどこに連絡すればいいのか分からず。。通り過ぎる車は皆一旦はスローになるけれど助けたり電話したりする気配なし。様子を見にもう一度ペリカンの元へ。サンドロはバスタオルを手に取り、もし脱臼しているだけなら反対向いてる翼を元のまっすぐな向きにしたい、と。ペリカンに近付くと、波打ち際から海の中へ行ってしまいます。無理だな。。。諦めて帰ろうとしました。でもこれから魚を取りに行けない飛べないペリカンは死を待つだけです。。悲しくて涙が出てきました。もう一度。今度はサンドロ、ダッシュ。水の中まで入ってバスタオルをかぶせてペリカンを捕まえてきました。私がくちばしをおさえ、サンドロが左の翼を元の位置まで裏返し、引き寄せます。翼の付け根がぶよっとしていてどうにも助けようのない状態でした。タオルを外したペリカンは、私たちから逃げようとはせず、その場で立ちすくみ悲しそうに見えてなりませんでした。やっぱり無理だったと引き返す途中、気がつかない間に遠くまで来ていたみたいで、さっきは見なかった看板を見つけました。そこには野生動物保護の連絡先が。電話をかけてみるとすぐに折り返し連絡があり、こちらに向かってくれるとのこと。よかった。指定された場所はここから15分ほど車で行ったガソリンスタンド。このペリカンを保護し、そこまで運ばなければなりません。キャンピングカーを取りに戻り、サンドロ再びペリカンキャッチ。くちばしをおさえたままIKEAの大きなバックに入れて指定された場所まで。道中、とってもおとなしくなったので息しているか心配になったほどです。呼吸できる鼻がどこにあるかなんて分かんないし。おそらく目の近くだろうと思いくちばしの先の方をおさえていました。保護センターの人はさすがプロです。くちばしと首を束ねるようにして掴み、サッと抱えて車に積んであったボックスに入れました。ペリカン大丈夫そう。頭を上げてこっちを見てた。生後一年くらいの若いペリカンで、やはりあのままだと狩りができずに死を待つだけだったそうです。この子は元気になりますか。と聞いたら、もう一生飛ぶことはできないから野生に返すことはできないけれど、おそらく動物園に行くことになるだろうとおっしゃってました。何度も感謝の意を述べ、彼女はペリカンとともに去って行きました。こちらこそありがとう、クリスマスの日にまで駆けつけてくれて。残った私達は顔を見合わせて、笑った。サンドロ、ビショ濡れ。砂だらけ。ダイキは大人しく自分のベットで見守っていてくれました。クリスマスケーキはなかったけれど、忘れられないクリスマスになりました。

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